Hornby、1970-72年製造
ワゴンリの中でも特別豪華なSalon Cote d'zur（コートダジュール・サロンカー）と呼ばれる車輛です。
通常のワゴンリと比べて大きな7枚の窓が特徴です
実物は1929年から1973年まで活躍しました。
この模型はHornbyブランドで発売されましたが、箱のメーカー表示は結構複雑です。
まずMeccanoが1964年に破産しTriangに併合されました。
そのTriangも1971年に破産し、Hornbyに統合されたのです。
丁度そのタイミングで発売された製品なので、箱には関連するメーカー名がすべて記載されています。
人気のある車輛なので、他にも各社から発売されています。
HOでは過去に、France-Trains、JEP、Jouef、Lima、RMPが製品化しています。
購入時のエピソード
この模型は1988年にパリの中古専門店で購入しました。
そのときはワゴンリばかりを集中的に20輌ほど買い求めたのですが、私が店のテーブル上にこれらを並べて1輌ずつチェックしているところに、フランス人のマニアが入ってきました。
彼は、このコートダジュールサロンカーを指差し「是非譲って欲しい。」と言うのです。
私もこの車輛が好きだったのと、滅多に見つからないのを知っていたので、「私は日本からこの模型を買いに来たのだ。」と言って、丁重にお断りしました。
店主の話でも、この車輛はフランスでは人気があるのだそうです。