B&O鉄道２００ｔクレーン車

天賞堂、１９５６年製

TMS1956年10月号の広告です。
B&O(ボルチモア＆オハイオ)鉄道はアメリカ東部の代表的な鉄道のひとつです。
このクレーンはＴＭＳスタイルブックの1951年版に図面が掲載されています。

模型は真鍮でできています。
大きなフックが特徴です。

後ろ側から見ても迫力があります。

機械室の屋根は開くようになっています。
実物もクレーンのブームが上昇するにつれて屋根が開くようになっていたようです。
フックを吊るワイヤーは黒糸を使用しています。

台枠は厚板を貼り合せています。
リベットはすべて打出しです。
クレーンのブームは真鍮部材を半田付け組立てしています。
このように大変手間を掛けた製品です。

この模型は運転用ではなく、レイアウトの片隅に置いておくものです。
通常はこのように無蓋車と連結しておきます。
写真のトランスカーは同時期の天賞堂製です。

トランスカーの箱です。
1950年代の天賞堂製アメリカ型貨車はこのような箱に入っていました。
この箱の表面には貨車のイラストが描かれています。

拡大するとこの通り。
ここで紹介したクレーンとGNカブースです。
カブースは30年以上に渡って生産された天賞堂の代表的な製品です。
それと並ぶクレーンも負けずに力の入った製品です。
しかし、カブースとは対照的に生産数は少なく、再生産されることもありませんでした。

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