キハニ５０００は、国鉄(当時は鉄道省）最初の気動車として１９２９年に登場しました。４８馬力のガソリン機関で片側１軸を駆動していました。
現在の軽自動車程度の出力ですから、このような重量級の鋼製車体では大した走行性能は期待できなかったはずです。
つぼみ堂模型店、１９６７年製
キハニ５０００は、国鉄(当時は鉄道省）最初の気動車として１９２９年に登場しました。
４８馬力のガソリン機関で片側１軸を駆動していました。
現在の軽自動車程度の出力ですから、このような重量級の鋼製車体では大した走行性能は期待できなかったはずです。
模型は真鍮製で車体のリベットはエッチングにより浮き出しています。
窓枠や扉は貼り合せで、屋根はプレス製です。
特徴ある屋根上のラジエータはロストワックス製で手すりや雨どいなどは真鍮線をはんだ付けしてあります。
小さな車輛ですが、手間を掛けた構造です。
軸受はドロップ製で簡易3点支持になっています。
ブレーキシューや排障器、ステップなど一通りのディティールが付いています。
メーカーのつぼみ堂は、アメリカ向け輸出ではインターアーバンや入替ディーゼル機のような小型車輛のメーカーとして高い評価を受けていました。
この模型はその経験を生かした密度の濃い製品で、それまでつぼみ堂が日本向けに製造していた客車や電車よりはワンランク上のレベルの製品と言えます。