天賞堂、1965年製
「特急色のＥＦ６２」、このような実物は無い訳ですが、天賞堂が模型化してしまうと、何となくそれらしく見えてしまいます。
おそらくはデパートなどでの販売用に塗装したのでしょう。
この当時はデパート向けに実物と異なる塗装の製品を作るのは普通のことでした。
有名なのはカツミのＯゲージ貨車が緑や赤に塗られていたり、ＥＦ７０の朱色を明るい目にしていた例がありました。
天賞堂はブルトレ牽引機のＥＦ６０を作っていなかったので販売政策上ＥＦ６２が特急色になったのだと想像します。
さて、塗装は別として、模型的には適度なディティールと密閉式のギャボックスによる重厚な走りの高級模型です。
実物通りの茶色も発売されていて、数量も多かったようです。
この当時はまだ青色の実物は登場していませんでした。
私は天賞堂が作った自由形の特急色のほうが、この模型には似合うように思います。
牽引させるのは、もちろん20系客車です。