Bachmann(百万城有限公司)製、1999年
初めての中国製の中国型鉄道模型です。
あまり知られていませんが、中国は現在プラスティック製鉄道模型の大供給国となっています。
これまでは主要輸出先のアメリカ型の生産でしたが、遂に中国型が登場しました。
生産は百万城有限公司で販売はBachmannです。
最近のBachmannの製品と同じく、プラスティック製ながら重量感があり、なめらかに走行します。
５極モータにフライホイール付きで、低速もよく効きます。
塗装もきれいに塗り分けられていて、このメーカーの技術力が高いことが伺えます。
ギヤーボックスは密閉式で、ケーディタイプの連結器が付属しています。
この模型は、日本では横浜の佐藤商会が輸入販売しています。
佐藤商会は台湾・中国型ファンにはおなじみですが、一般問屋ルートを通さずに特定の模型店を通じて販売しています。
私は大阪のマッハ模型で購入しました。
他にも並行輸入ルートで置いている店があるようですが、佐藤商会扱い品と比べて品質が悪いようです。
発展途上国製品は不良品の率は日本製よりかなり高くなりますので、厳重な品質検査が不可欠です。
限定生産品なので製番を示す証書が付属しています。
でも5,000台も作っておいて限定とはさすがBachmannです。
日本なら量産品でもこれほどたくさんは作らないでしょう。
外箱はBachmannのロゴだけのシンプルなものです。
中は、透明プラスティックでうまく梱包されています。
そのままでは連結器をつけると入りません。
同じ1/87の2階立て新幹線と並べたところ。
この機関車のサイズがいかに大きいかがわかります。
中国はアメリカとほぼ同じ車輛限界です。
この東風11型は第一作としては品質、価格ともに十分満足できる製品でした。
HOでの中国型の製品はこれまでTAB製の電気機関車、カツミ製のあじあ号ぐらいで、どちらも市場からは姿を消していますので、この製品の今後の展開が楽しみです。
このところNゲージでも中国型が発売され中国ブームになりそうです。