東マレーシアのボルネオ島にあるNorth Borneo Railwayでは、観光用に蒸気機関車を運行しています。この鉄道ｌはイギリスの植民地時代の１９８６年に設立されました。コタキナバルからテノムまでの１３４ｋｍを結んでいます。
蒸気機関車が運行されているのは、中間のパパールまでの６６ｋｍの区間で、毎週水曜日と土曜日に１往復の運転です。
運賃は、往復に昼食付で
大人 １７８RM
子供 １４７RM
でした。
始発駅のタンジュン・アルで出発準備中の列車機関車はイギリスのVulcan Foundryで1954年に製造されました。Vulcan Foundry製造では最後の蒸気機関車です。1970年代の初めまで定期列車に使用されました。
2000年に運転可能な状態に復元整備され、観光用の使われるようになりました。
列車のダイヤは１０：００ タンジュン・アル発
１０：４０ キナル着、中国寺院訪問ツアー
１１：０５ キナル発
１１：４５ パパール着
機関車の転向、折り返し準備
１２：１０ パパール発、車中で昼食
１３：３０ タンジュン・アル着
の予定ですが、当日の状況により延着します。
私が乗車した日も1時間程度遅れました。
機関車の次位には電源車がつながれています。ディーゼル発電機を搭載していて後ろの客車へ電源を送っています。
客車は、1975年の川崎重工製です。台車は日本の国鉄の電車に使われているTR62に似たコイルバネ付。
屋上にはガーランドベンチレータが付いています。
車内はテーブルを挟んで2人掛のイスが向かい合っています。エアコンはなく扇風機が天井についています。
パパール駅にてここで機関車を付け替えて、折り返します。
ターンテーブルで転回中の機関車
パパールで給水中の機関車この機関車の燃料は薪です。
帰路には昼食の弁当が出ます。昔ながらの金属製の弁当箱に入ったマレー料理。
車内ではビールやジュースの販売もあって、食事を楽しみながらタンジュン・アル駅へ戻ります。
途中で見かけたローカル列車ディーゼル機関車に客車１輌
タンジュン・アル駅に保存してあるディーゼル機関車短い時間でしたが、車窓風景は自然豊かで南国の景色を楽しむことができました。
鉄道ファンだけでなく、子供連れのファミリーにも楽しい汽車の旅でした。